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JR福知山線石生(いそう)駅の、この看板が前々から気になっていた。 2006年7月30日、急に思い立って、この駅に降り立った。 |
駅前には当然、分水界への案内板があるものだと思っていたが、何も無い。 無人駅につき、駅員さんに尋ねる訳にもいかないし、観光案内所なども無い。 駅構内に戻ると大雑把な地図があったので、大体の方向を見定めて出発する。 |
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ちょっと遠回りしたかも知れないが、やっとこの案内板を見つけ、矢印に従って歩を進める。 しばらく歩くと、こんな看板↓を発見! |
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この道が日本の最も低い中央分水界であり、この道の左側に降った雨は、由良川を経て日本海へ、右側に降った雨は写真の高谷川から加古川を経て瀬戸内海へ注ぎます。 中央分水界とは、字の意味のとおり降った雨を日本海と瀬戸内海(太平洋)に分ける線のことで この地が水分れと名付けられたのもこんな意味合いからきているそうです。 |
水分れの道をどんどん進むと水分れ公園の入口に到着です。 この水分れ公園奥の向山の尾根が平地におりたところから、だいたい高谷川右岸を通り新町まで、約1250mの間を海抜100m前後で分水界を形作っており、日本一低い分水界として有名だそうです。 |
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これは公園内の施設であり、分かりやすく解説するために、高谷川に日本海側に流れ込む分岐路を設けたもので、実際の分水界は奥の道路の中央です。 |
ここから、瀬戸内海・日本海共に約70qだそうです。 | ![]() |
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水分れ公園の位置は日本一日低い分水界の最東端にあり、人工の滝や池、野外ステージ・子供広場などが設けられており、水と親しみながら自然とふれあうコミュニティ場となっている。 公園の奥は自然のままの森林浴コース、せせらぎがあり、野鳥の宝庫となっています。 |
人工の岩場を流れ落ちる人工の滝 | ![]() |
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こんな噴水?もあります。 |
そんな公園の一角に「水分れ資料館」が建っています。 「日本一低い中央分水界」を正しく理解出来るよう、色々な資料が展示されています。 |
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中央分水界は日本列島の北から南まで、まるで背骨のように走っています。この線を境に気候はもちろん、動物、植物の生態も違っています。 ところが、日本一低い中央分水界「水分れ」ではこの区分がはっきりしていないという特徴があるそうです。 |
右図は日本列島を標高100mのラインで色分けしてあります。 もしも、今の海面が100m以上上昇すれば、黄色の部分は海となり、緑の部分が陸地として残ります。この図が示すとおり、日本国本州は「水分れ」で分断され、2つの大きな島となります。 |
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その事を実際に証明してくれる装置がこれです 「水分れ」を中心に作られた立体地図上を実際に水が100mの位置まで上がってきますと、見事に日本海と瀬戸内海がつながる様子が実感できます。 |
道路の左側に降った雨はすぐ横の高谷川に流れ落ちますが、右側の田畑に流れ落ちた水はどういうルートで日本海に出るのだろうか?途中で地面にしみ込む水もあるし・・・・・と考えながら日本一低い中央分水界を歩いて駅に向います。 | ![]() |
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行きは一寸道に迷い、途中から分水界に入ったので、JR線路の近くまでこの道を行くと「水分れ橋」に出ました。 昔の銭湯内のタイル画を連想させる欄干が、ちょっぴりレトロを感じさせる。 |
橋の近くにも日本一の分水界を表す看板?がありました。 | ![]() |
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水分れ中央分水界 JR利用:JR福知山線石生駅下車徒歩10分 車利用:舞鶴若狭自動車道春日インターから南へ5分 氷上町立水分れ資料館入館料:個人=200円 団体=100円(20名以上) 休館日:毎週火曜日(火曜日が祝日の場合は翌日)年末年始(12月28日〜1月3日) |
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問い合せ 水分れ資料館 〒669-3464 兵庫県丹波市氷上町石生1155 TEL 0795-82-5911 丹波市教育委員会 〒669-3309 兵庫県丹波市柏原町柏原525-1 TEL 0795-72-0335 |
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